2006年度 保健・医療ブロック 講義末 大槻担当領域
下の量・影響関係の図について答えなさい。
1 図中[A], [B], [C], [D] について正しい組合せはどれか。
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A |
B |
C |
D |
a |
健康に不利でない影響 |
疾病発症 |
不可逆性影響 |
天井値 |
b |
健康に不利でない影響 |
死 |
不可逆性影響 |
臨界影響 |
c |
健康に不利でない影響 |
死 |
許容濃度 |
臨界影響 |
d |
閾値 |
死 |
許容濃度 |
天井値 |
e |
閾値 |
疾病発症 |
許容濃度 |
臨界影響 |
2 図①の曲線は以下のどのような物質の場合か。
a 自然界放射線
b 一般環境中ダイオキシン
c 必須栄養素
d 発癌物質
e 大気汚染物質
下の量・反応関係の図について答えなさい。
3 線⑧の説明として正しいのはどれか。
a 発がん物質への生体反応
b 特性が比較的均一な労働者集団
c ばらつきが大きい一般人口集団
d 特定の個体のみで反応が観察される影響
e 遺伝子に対する影響
4 線⑦'と「生涯受容リスク」について正しいのはどれか。
a 発がん物質の曝露限界値
b 職業性アレルギーの予防に有効な値
c 食品添加物の生涯摂取総量
d 生物学的モニタリングのレベル
e 大気汚染物質の中毒量
5 産業衛生における許容濃度について正しいのはどれか。
(注:実際の問題には,「最大許容濃度」としてました。削除問題としました)
a 一般住民曝露にも適応
b 一瞬でも越えてはならない濃度
c 疫学的調査からのみ算定可能
d 本濃度以下でも影響のでる労働者は存在
e 労働負荷は無関係
6 じん肺に共通する基本的な病理組織変化として正しいのはどれか。
a 肉芽腫
b 好中球の肺胞周囲への浸潤
c 好酸球浸潤とうっ血
d 肺胞腔内の滲出物の器質化
e 線維性増殖性変化
7 「両肺野にじん肺による粒状影または不整型陰影が多数あり,かつ,じん肺による大陰影がないと認められるもの」という胸部X線所見の分類を受けた労働者がいる。この症例が,肺機能検査で著しい障害が認められた場合,管理区分と事後措置の組合せで正しいのはどれか。
a 管理4・療養,但し業務上疾病としての取扱はなし。
b 管理4・療養,業務上疾病と認定
c 管理3・職場の配置転換
d 管理2・業務上疾病として労災給付
e 管理1・労働形態の変更の必要なし。
8 石綿肺の臨床所見として正しいのはどれか。2つ選べ。
a 聴診でクラックル聴取
b 胸部X線での大陰影
c 結節形成とその融合
d 網状の不整型(もしくは 不整形)陰影
e 小粒状陰影
9 放射線の単位 Gy について正しいのはどれか。
a 放射能(単位時間に崩壊する原子数)
b 照射後の組織障害の度合い
c 吸収線量(吸収エネルギーの大きさ)
d 臓器特異性を考慮した実効線量
e 自然放射線のエネルギー量
10 放射線の確率的影響として正しいのはどれか。2つ選べ。
a 皮膚の紅斑
b 染色体異常
c 白血病
d 白内障
e 不妊
11 35歳の男性。ロケットの圧縮燃料製造工場で13年勤務している。呼吸困難が強くなり受診。肺の組織を得た。本症例に最も適した病理像はどれか。別紙の写真より選べ。
a O-1
b O-2
c O-3
d O-4
e O-5
12 別紙写真O-6の所見は以下のどの金属で生じるか。2つ選べ。
a 鉛
b カドミウム
c クロム
d ヒ素
e マンガン
13 別紙写真O-7の所見は以下のどの物質で生じるか。
a 硫化水素
b カドミウム
c アルキル水銀
d ノルマルヘキサン
e 有機リン系農薬
14 別紙写真O-8は,皮膚の病理所見である。以下のどの物質が原因か。
a ヒ素
b イソシアネート
c ベンゾピレン
d ニトログリコール
e ニッケル
15 以下の労働環境中の物質と生体影響について正しい組合せはどれか。
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物質 |
影響 |
a |
芳香族ニトロ,アミノ化合物 |
メトへモグロビン形成 |
b |
パラコート |
AchE活性阻害 |
c |
メタノール |
多発神経炎 |
d |
塩化ビニル |
膀胱癌 |
e |
ダイオキシン |
歯牙酸蝕症 |
16 以下の組合せで正しいのはどれか。
a |
Ames test |
発癌物質のプロモーション能の検定 |
b |
CYP1A1 |
ベンゾピレンの代謝 |
c |
IARC |
農薬の毒性評価の国際委員会 |
d |
2,3,7,8-TCDD |
ダイオキシンの受容体 |
e |
Cooms & Gell type II |
職業性アレルギー特有の反応 |
17 以下の労働環境条件と生体影響について正しい組合せはどれか。2つ選べ。
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物質 |
影響 |
a |
キシレン曝露 |
尿中2,5-ヘキサンジオン測定で曝露モニター |
b |
一酸化炭素中毒 |
チトクローム酸化酵素阻害作用 |
c |
四アルキル鉛 |
アレルギー性皮膚炎 |
d |
マンガン |
仮面様顔貌・振戦 |
e |
ニトログリコール |
月曜発作あるいは月曜病 |
18 下図について正しい組合せはどれか(白抜き矢印➩は,阻害を示す)。
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② |
③ |
④ |
⑧ |
a |
δ-ALA脱水酵素 |
コプロポルフィリンⅢ |
ポルホビリノーゲン |
3価Feイオン |
b |
δ-ALA脱水酵素 |
ALA |
コプロポルフィリンⅢ |
フリープロトポルフィリン |
c |
δ-ALA脱水酵素 |
ALA |
フリープロトポルフィリン |
コプロポルフィリンⅢ |
d |
フェロキラターゼ |
ALA |
コプロポルフィリンⅢ |
フリープロトポルフィリン |
e |
フェロキラターゼ |
コプロポルフィリン |
フリープロトポルフィリン |
3価Feイオン |
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